■骨盤先生のからだコラム Vol.26 バランス感覚■

  • 運動の調整能力である神経系の発達は急速に発達し幼児期においては成人の80〜90%に達し10〜12歳で成人とほぼ同等の調整能力が備わります。つまり幼児期には、このようなことから私たちは平衡性,敏捷性、巧みさ、などのバランス系の動作を推奨しています。
  • 幼児期の子供にボール投げを指導する場合神経系の発達を考慮して『おもいっきり投げてみよう』と言うより『どのように投げたら投げ易い?』と言った調整力や巧みさを強調した指示が有効的です。この時期筋力は成人の30%くらいですから『力一杯』を教えても効果的とは言えません。
  • からだを動かすことの場合根本的な原因は神経系特に知覚などが本来の働きをしていないことが考えられます。つまり知識として解っていても自身に感覚が薄いためからだを制御できない状態のままの大人はたくさんいますよ(生活に支障を来さないレベルで)
  • ある著名な研究者は『幼児の行動発達の基本は、教えることではなく、遊びを通して獲得されることを決して忘れてはならない。だから、訓練、鍛錬という言葉は乳幼児には当てはまらない。』と述べています。我々も常にこのことを忘れずに子供達と接することを心がけています。
  • スポーツを始める年齢が若年化しています。既に幼児期専門的なトレ−ニングを導入しているところもあるようですが、この時期は動作発達の著しい時期であり基本的な運動技能や動作を獲得する時期でもあります。ですからあまり専門に入りすぎると動作発達を阻害してしまう恐れがあります。
  • 『何か不安を感じている人が7割以上いて若者ほど不安感が高い傾向も見られた』という調査結果が出ていました。高齢者ならいざ知らず若者の方が高かったことにはびっくりです。不安が多いこんな時代だからこそ最後の砦である自分のからだは自分で守ることが大切なのではないでしょうか?
  • 平衡感覚やバランス感覚は専門的には前庭覚と呼ばれています。子供の生活の中では主に姿勢の制御、安定に関わっているのですが、ふくらはぎ、ヒラメ筋、アキレス腱が硬い幼児ほど姿勢の制御や安定に欠けている子が多く見受けられます。